アニメのエヴァンゲリオンに、キリスト教由来の”単語”ってどれくらい出てきますか?
『エヴァンゲリオン』にはキリスト教由来の単語や概念が多く登場しますが、物語の核心ではなく、主に象徴的な役割を果たしています。以下に主な例を挙げます:
エヴァンゲリオン(Evangelion): 「福音」を意味するギリシャ語「euangelion」に由来。
使徒(Apostles): キリストの12使徒にちなむ敵の名称。
セカンドインパクト(Second Impact): 「最後の審判」や「終末」を連想させる大災害。
死海文書(Dead Sea Scrolls): 実際の死海文書とは異なり、作中の重要な文献として登場。
アダム(Adam)とリリス(Lilith): キリスト教やユダヤ教の伝承に登場する存在。
これらの要素は、物語に神秘的な雰囲気を与えるために使用されていますが、キリスト教の教義に忠実な描写ではありません。あくまで作品独自の解釈や演出として用いられています。
リリス(Lilith てアニメの中では、何で登場するのですか?また聖書では?
『エヴァンゲリオン』と聖書における「リリス」の扱いは大きく異なります。以下にそれぞれの役割を説明します:
アニメ『エヴァンゲリオン』でのリリス
役割: リリスは作中の重要な存在で、「第2の使徒」とされています。セカンドインパクトの原因とされ、地下都市「ネルフ」の最下層に十字架に磔にされた姿で登場します。彼女は人類の起源に関わる存在で、エヴァンゲリオンや人類補完計画の鍵を握っています。
設定: アニメでは、リリスはアダムと並ぶ「生命の源」とされ、人類はリリスから派生したとされています。この設定は聖書とは異なる独自の解釈です。
聖書およびユダヤ教伝承でのリリス
役割: 聖書ではリリスは直接言及されませんが、ユダヤ教の伝承(タルムードやミドラシュ)では、アダムの最初の妻とされています。エデンの園でアダムと対等な関係を求めたが、拒絶され、悪魔的な存在になったとされています。
象徴: リリスはしばしば「夜の魔女」や「誘惑者」として描かれ、不吉な存在と見なされることが多いです。
まとめ
アニメ『エヴァンゲリオン』では、リリスは物語の核心に関わる重要な存在として描かれていますが、聖書や伝承とは異なる独自の解釈が施されています。このような神秘的な要素が、作品の深みを増しています。
アダムとエバのエバよりも、さきの妻という設定ですか?
はい、ユダヤ教の伝承では、リリスはアダムの最初の妻とされています。これは聖書には直接記載されていないものの、タルムードやミドラシュなどのユダヤ教の文献に記されています。以下に簡単に説明します:
リリスの伝承
アダムと対等な存在: リリスはアダムと同じ土から作られたとされ、アダムと対等な関係を求めました。
エデンの園からの脱出: アダムがリリスを従属させようとしたため、リリスはエデンの園を去り、独立した存在となりました。
悪魔的な存在に: その後、リリスは悪魔的な存在と見なされるようになり、「夜の魔女」として恐れられるようになりました。
エバ(イブ)との関係
リリスが去った後、神はアダムの肋骨からエバ(イブ)を作り、彼女がアダムの妻となりました。聖書の創世記に登場するのはこのエバです。
まとめ
リリスはアダムの最初の妻として伝承に登場しますが、聖書には直接記載されていないため、あくまで伝承上の存在です。一方、エバは聖書に明記されたアダムの妻です。このような伝承が、『エヴァンゲリオン』などの創作物に影響を与えています。
アニメの使徒も、聖書の使徒に名前が似ているのですか?
『エヴァンゲリオン』の「使徒」は、聖書の使徒とは直接的な関連はありませんが、名前や概念にいくつかの共通点や引用が見られます。以下にその違いと類似点を説明します:
聖書の使徒
意味: 聖書の使徒(Apostles)は、イエス・キリストの12人の弟子を指します。彼らはキリストの教えを広める使命を持っていました。
例: ペトロ、ヨハネ、ヤコブなどが有名です。
アニメ『エヴァンゲリオン』の使徒
意味: 作中の使徒は、人類に敵対する謎の生命体で、それぞれが独自の能力や特徴を持っています。
名前: 使徒の名前は主に番号で呼ばれますが、一部の使徒には聖書や宗教的な名前が付けられています。例えば:
サキエル(第3の使徒): 「サキエル」はヘブライ語で「神の命」を意味する名前です。
ラミエル(第5の使徒): 「ラミエル」はユダヤ教の伝承に登場する天使の名前です。
イスラフェル(第7の使徒): 「イスラフェル」はイスラム教の伝承に登場する天使の名前です。
まとめ
『エヴァンゲリオン』の使徒は、聖書の使徒とは直接的な関係はありませんが、名前や概念に宗教的な要素を取り入れています。これにより、作品に神秘的な雰囲気を与えています。