旧約聖書に記録されているダビデの子供たちはかなりの数に上ります。聖書に具体的に名前が挙げられている子供たちは、19人以上とされています。
ただし、聖書の記録はすべてを網羅しているわけではなく、特に名前のわからない子供たちも多かった可能性があります。
主なダビデの子供たち(母親の記述も含む)
アムノン(長男)
母:アヒノアム(エスレル出身)
→ タマルへの暴行で有名。
キルアブ(ダニエルとも呼ばれる)
母:アビガイル(ナバルの元妻)
アブサロム
母:マアカ(ゲシュル王タルマイの娘)
→ 父に反逆し、一時的に王権を奪った。
アドニヤ
母:ハギト
→ ソロモンの即位時に王位を狙い処刑される。
シェファテヤ
母:アビタル
イテレアム
母:エグラ
ソロモン
母:バト・シェバ(ウリヤの妻だった女性)
→ 後にイスラエルの王となる。
タマル(娘)
母:記載なし(アムノンの同母妹)。
その他の記録
ダビデはヘブロンで6人の息子をもうけ、その後エルサレムに移ってさらに子供をもうけました(サムエル記下5:13-16、歴代誌上3:1-9)。
名前のわからない子供たちも複数記されています。エルサレムでは「さらに多くの子供たちが生まれた」との記述があるため、正確な人数は不明です。
ダビデの家系は、後にイスラエルとユダの歴史において重要な役割を果たすことになりますが、家庭内の争いや悲劇も多く記録されています。
ソロモン王も、ダビデと同じく非常に優れた業績を残しましたが、後年には大きな失敗が記されています。彼の失敗は主に以下のようなものです。
1. 異教徒の妻を多数迎えた
ソロモンは数多くの妻と側室を迎えました。聖書によれば、妻700人、側室300人(列王記上11:3)。彼らの多くは異教徒であり、ソロモンは彼女たちを喜ばせるために異教の神々に対する礼拝を許し、自らもそれに従ったとされています。
2. 異教の神々を礼拝
晩年、ソロモンは妻たちの影響でイスラエルの神ヤハウェだけでなく、異教の神々(モレク、アシュタロテ、ケモシュなど)に祭壇を築き、礼拝を行いました(列王記上11:4-8)。これはヤハウェの掟を破る重大な罪とみなされました。
3. 重税と労役による国民の負担増
ソロモンの壮大な建築プロジェクト(エルサレム神殿や王宮)や軍事力の拡大には膨大な資金が必要でした。その結果、国民には重い税金や労働の負担が課され、不満が高まっていきました。ソロモンの死後、この不満が爆発し、王国は南北に分裂してしまいます。
4. 王国分裂の引き金
ソロモンの失敗によってヤハウェの怒りを買い、王国は息子レハブアムの時代に分裂します(列王記上11:9-13)。北イスラエルと南ユダに分かれたことで、国家は弱体化しました。
総括
ソロモンは「知恵の王」として名高く、繁栄をもたらしましたが、異教の礼拝を許したことや国民の負担を重くしたことで、晩年には王国の基盤を揺るがせる失策を犯しました。特に宗教的堕落は旧約聖書全体を通じて、神に対する重大な背信行為とされています。
ダビデには記録上、正式な妻が8人います(アヒノアム、アビガイル、マアカ、ハギト、アビタル、エグラ、ミカル、バト・シェバ)。ただし、側室も複数いたため、実際の人数はさらに多かったとされています。
あと預言者サムエルも弟子の預言者に代替わりしますよね?
そのダビデ関連のエピソードの登場人物を1行ずつ、短めに教えてください。
以下はダビデ関連のエピソードに登場する主要人物です。
ダビデ – 羊飼いから王となる、サウル王や息子に狙われながらもイスラエルを統一。
サウル – イスラエル初代王、ダビデを珍重するが嫉妬から追放を試みる。
ヨナタン – サウルの息子でダビデの親友、父の敵意を和らげようとする。
ミカル – サウルの娘でダビデの妻、父の追跡から彼を助ける。
ゴリアテ – ペリシテの巨人戦士、ダビデが倒して名声を得る。
アビガイル – 賢い女性で後にダビデの妻、夫ナバルの失態を救う。
アヒトフェル – ダビデの顧問、後に反乱を企てるアブサロムを支援。
アブサロム – ダビデの息子、反乱を起こして父の王位を狙う。
ソロモン – ダビデとバト・シェバの子、後にイスラエルの王となる。
サムエル – 預言者、ダビデに油を注ぎ王として認めた。
ナタン – サムエルの後継預言者、ダビデに罪を諭す。
バト・シェバ – ウリヤの妻、ダビデとの不義でソロモンを生む。
ウリヤ – バト・シェバの夫、ダビデの陰謀で戦死。
アドニヤ – ダビデの息子、ソロモン即位前に王位を狙う。
ヨアブ – ダビデの軍司令官、忠誠を誓うが後に裏切る。
各人物がダビデの波乱万丈な人生に深く関わっています。