最近アクション系の警察映画でよく見かける構えで、銃を撃つ前に、手に持って構えるとき、(gun ready position)安全を考慮した構えがいくつかあるんですけど
最近よくみかけるのが、このスルの構えですね。sul position スルポジションです。
1997年に、Max Joseph と Allan Bronson が ブラジル警察に銃口管理を学ばせるために開発しました。
スルはSULと書いて、ポルトガル語で(スペイン語でも)南、サウスsouth のことです。
頭を北、左右を西、東として、足を南ってことで、スルということです。
https://womenstactical.ning.com/profiles/blogs/the-much-maligned-sul-position-by-john-marrs
Position Sul was developed by Max Joseph and Allan Bronson in 1997 while working with South American Police.
Max Joseph
Portuguese south
means “south” in Portuguese. That’s useful to know inasmuch as it’s a reminder of where the muzzle should be pointing when this ready position is used—straight down.
Getting into sul is done by rotating the support thumb against the firing hand thumb as the elbows bend and draw the handgun to the chest. Some operators put it against the abdomen. It really doesn’t matter; I prefer the chest as this is my go-to position for being ready to deploy the gun at a moment’s notice, and the motion required to do that from the chest is minimal.
https://www.guns.com/news/review/training-three-ready-positions-every-concealed-carrier-should-know
右手が利き手だとして、右手で銃を握ってるという前提で説明します。当然ながら右手の人差し指はトリガーの外、ローワーレシバーに伸ばして沿えておきます。
お互いの親指をくっつけて、右手の中指を左手の人差し指にくっつけます。そうすると手のひらの厚みで銃口が15度体から外に向きます。
これで、自分の足に向かないようにします。この写真だと、胸の前にかまえています。好き好きだと思いますが、胸の前だと肘とか肩に力がはいってちょっと窮屈な印象です。
sul position pistol
https://www.wideopenspaces.com/pistol-ready-positions/
こちらの写真では、おへその前にかまえています。こちらのほうが楽に構えられます。
銃口は背骨と同じ向き水平にします。
なぜ、左手をペタっとするのか?
あと、そもそも、撃たない方の左手を体に向けてペタっとくっつけるのは、銃を構えるさいに、左手を銃で撃ち抜いてしまう事故が起きるので、それをふせぐために、銃を抜くさいにはサポートハンドの左手を体にペタっとくっつける作法が、いまは普及しております。
自分で左手撃っちゃうなんてことあるの?って思うかもしれませんが、Youtubeにも結構そういう動画あがってますし、動画にならないのを含めると相当数、そういう事故がおきてるんですねー。